Q. デジタル化が進む時代において、実店舗を運営している狙いについてお聞かせください。

東様   いまのお客さまは、デジタルを駆使して情報を取捨選択していて、どんどん賢くなっていると思います。企業がマス広告を使って「こんなにいい商品で魅力的だよ!」と全方位的に訴求することは、一定の効果はありますが、必ずしも最善策ではない場合があります。むしろ、こういう時代だからこそ、あえてリアルな体験をしてもらい自らが実感をし、それを自らの言葉で発信してもらうことで、その情報に接した人達もより自分事となり、信憑性のある情報として受け入れられると思っています。

Q. 実際に運営していて、消費者の反応はいかがでしょうか?

東様   SNS投稿という意味でいうとすごく良い反応が得られていまして、フード・ドリンクが“おいしい”ということだけでなく、内装も含めて“おしゃれ”“かわいい”といった意見を多くいただいています。今回の結果を検証するにあたり行なった調査で、特に面白かった反応としては、「ショップに行って実体験した人」はもちろんのこと、「ショップに行っていないけれど情報に触れた人」つまり、「ショップには行っていないけれど、来店者からのSNS情報発信などに接触した人」も、「午後の紅茶」に対する好意的なイメージがリフトアップしているという点です。

Q. #tagto導入を決定された決め手についてお聞かせください。

大森様   いま、イベントなどで「ハッシュタグをつけたら、プレゼント」などの施策が多くありますが、正直、そのような訴求の仕方だと企業色が強すぎて、お客様の生の声ではなく、広告のように見えてしまいます。その中で、どのようにして自発的に発信してもらえるかが課題となっており、お客さまが楽しみながら自発的に投稿するという事を、自然な形で誘導できると思い#tagtoを導入しました。また、プリントアウトした写真を持ち帰ることで来場後にも「Milk.Black.Lemon. By GOGO NO KOCHA」のことを想起してもらえる機会ができ、お客様と継続的に接点が持てるということもポイントになります。

Q. 実際に導入されたうえで、良かった点をお聞かせください。

大森様   実際にお店に行ってお客さまの様子を見ていると、中高生なども店内で渾身の1枚を撮影し何回も投稿して友達と同じ写真を持ち帰るなど、愛着を持って使ってくださっているという印象です。導入してから格段に投稿数が上がったということが正直あり、実際に投稿されている写真もオーガニックなカフェの感想に加えて、「人感が出た」と思います。通常カフェのSNS投稿だと「内装」や、「フード」など、コトに関する投稿が多いのですが、自撮りを含めた人感のある投稿によって、見ている人に伝わる温かみのある投稿が増えています。

東様   皆様、素敵な投稿をしてくださるので、#午後ティーカフェ というハッシュタグに、素敵な写真が増えたなというのはありますね。#tagtoの画面に、ほかの人の投稿もアーカイブ化されることで、それとは違う撮り方をしようと工夫してくれているのかもしれないと感じています。

Q. 最後に一言お願いします。

東様 大森様   「キリン 午後の紅茶」は紅茶飲料No.1ブランドとして1986年に発売してから、長らくご愛用いただいております。今回の実店舗運営など新たな試みをこれからも行い、お客さまに愛される商品づくりを続けてまいりますので、引き続き「キリン 午後の紅茶」をよろしくお願いいたします。
【取材日:2018年2月22日】

「 Milk.Black.Lemon. By GOGO NO KOCHA 」公式サイト

http://www.kirin.co.jp/products/softdrink/gogo/mblshop/